陣太鼓(静岡市葵区)・・・魚介と開運を堪能 [居酒屋]

先日は、静岡駅近くのお寿司やさん、陣太鼓に伺ってきました。ここの店長さんは、(静岡県の蔵元で開運ブランドで有名な)土井酒造場の社長と親戚のご関係ということで、開運ブランドがずらりと揃っています。

こちらは開運にごり酒です。開運のにごり酒はあまり一般では出回っていないようです。もろみの香りがそのまま封じ込められていてまろやかな味わいです。呑みやすくて危険なお酒です(笑)。
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まずはお造りを頼みました。マグロは口溶けが良く、鰹はとにかく臭みが少なく、コクがあります。しめ鯖も酢が適度で脂が乗っています。お酒は開運純米吟醸を合わせました。
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そして貝類、牡蠣を頼みました。見事な迫力です!貝類は巻物としても頼みました。牡蠣は口の中で磯の香りがジュワーと広がります。貝類ももちろん鮮度がよく、プリプリコリコリとした食感を楽しめます。酢飯もちょうど良い味付けです。それにしても開運はフルーティーで綺麗なお酒で、本当に魚介系とよく合います。
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そして焼き物です。太刀魚とマグロのハラモです。こんなに分厚い太刀魚は見たことがありません。上品で繊細な味わいです。ハラモはジューシーで脂が乗り切っています。
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そしてお寿司屋さんといえばやはり厚焼き玉子です。程よい甘さと出し汁が口に広がります。おつまみにぴったりです。このあたりから本醸造の燗酒です。この日も寒かったのでやはり燗酒は嬉しいですね。
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締めにお味噌汁です。青海苔の味噌汁は塩気が強めで口の中がシャキッとします。蛤のお味噌汁は、蛤のお出汁が良く出ており、大ぶりな蛤がゴージャス感を演出していて、締めとはいえこれもまさにご馳走です。
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最後はあがりで「ご馳走様!」何だか書いているうちにまた食べたくなってしまいました(笑)。
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初詣、居酒屋詣 [居酒屋]

お正月でも居酒屋さんは元気にやっていました。
飲む前にまず初詣です。昨年と同様に本年も藤枝の飽波(あくなみ)神社に行ってきました。
この神社は仁徳天皇6年(316年)の創建といわれる、志太平野最古の神社です。
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おみくじは「末吉」で「調子に乗って新しいことに手を出しすぎず地道に勉強しろ」というものでした。なるほど、と思わされるところもあり(笑)新年早々気の引き締めになります。
行きは藤枝駅からバスに乗っていきましたが、帰りは駅まで歩いてみました。
実はこれらの道(橋は別ですが)は今から約40年前に軽便鉄道が走っていた線路の跡なのです。
こうやって写真を見てみると、確かに何となく、当時走っていた姿が偲ばれます。
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藤枝駅に着いたのは4時半ごろ。それでも既に開店している嬉しいお店が「一軒目」です。
まさに今年の居酒屋呑み始めはこの一軒目です。
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以前もご紹介しましたシイタケの串焼きです。藤枝はシイタケの名産地でもあります。芳ばしさとシイタケの汁が口の中にジュワーと広がります。
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そして宮崎地鶏の炭焼きです。待った甲斐がありました。大振りのお肉がぎっしり詰まっています。これはさすがに焼酎だと思い宮崎麦焼酎「なかなか」を合わせました。このお店はお刺身と焼き物が本当に美味しいです。一昨年の「藤枝居酒屋グランプリ」を優勝したお店でもあります。
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そして「藤枝市場~」さんに新年のご挨拶に伺いました。
あまりに寒いので福島地酒「愛姫(めごひめ)」の熱燗をひたすらいただきます。
鯖の味醂焼き、烏賊のわた焼き、と日本酒に最高に合う肴をいただきます。
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腹持ちよいショルダーベーコンのポテトチーズ焼きも頼みました。
これはビールはもちろん、焼酎やハイボールも合うでしょう。
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どうもごちそうさまでした(-人-)









あけましておめでとうございます!~お正月スペシャル!新春家呑みの様子~ [家飲み]

明けましておめでとうございます!
本年もこのブログを続けていきたいと思います。
あいも変わらず、居酒屋ルポ、家飲み、旅中心になると思いますが、お時間のあるときにどうか見てやってください。
今回は、いかにも、と言う感はありますが、正月に家でいただいているものをご紹介します。
お酒は、お正月らしく、恵比寿様と開運という縁起物で乾杯!!
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お雑煮は、我が家は薄めの醤油の味付け、角餅、鶏肉、お野菜が入って、柚子の香りがほのかにします。
強いて言えば名古屋系なのでしょうか。
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昆布巻きは、みがきにしんを昆布で巻いてじっくりと煮ております。昆布の旨みが凝縮されています。年越しそばに乗せても美味しいのかもしれません。
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黒豆はやわらかく仕上がっており、黒糖のミネラルたっぷりのお汁をいただくのも嬉しいですね。ビールや日本酒というよりは、黒糖焼酎などが合うのかもしれません。栗きんとんも含めて
このあたりは、食間のお茶のあてとしていただくことが多いです。
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こちらは伊達巻やオードブルです。子供の頃は伊達巻ばかり食べていました(笑)。かまぼこは、わさび漬けを付けて「板わさ」としていただきますと、これはもう立派なおつまみです!
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こちらは母親手製のお煮しめです。黒味を帯びた赤色の京人参が目立ちます。かしわ(鶏肉)は味がしっかり染み込んでいます。
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お刺身です。スーパーで買ったもの(笑)。とはいえ、開運の吟醸の様な切れの良いお酒にはお刺身が不可欠です。
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こちらは静岡の松坂屋の惣菜や「まつおか」で購入した煮豚です。タレをかけていただきますが、濃厚な脂のコクがたまりません。ビールはもちろん、日本酒、焼酎いずれにも合う、おつまみの定番です。
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こちらも静岡の松坂屋「味匠」で購入した数の子入り松前漬です。ごろごろと数の子たっぷりなのが嬉しい逸品です。これは日本酒ですね(笑)。
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最後は、(年末にお邪魔した)静岡の蔵元萩錦さんでいただいた誉富士(静岡米)の酒かすで作った三平汁です。鮭のハラモにお野菜ごろごろ、酒かすの濃厚でクリーミーな味わい。寒い時にはやはりこれです!
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皆様も良いお正月をお過ごしください!





河よし(静岡県清水区)後編・・・感動のフィナーレ [居酒屋]

今回は河よしさんの続きになります。
ここから先は常温~御燗のお酒となります。
まずは大村屋(島田市)の金谷びよりを常温でいただきます。島田市の金谷地区で作られたお米を使っています。まろやかで飲みやすいお酒。蛇の目の酒器ものんべい心をくすぐります。
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ここからは燗酒です。静岡由比の正雪(しょうせつ)や、藤枝(旧岡部)の初亀(富蔵)などを燗でいただきます。
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つまみですが、金目が今度は煮付けで出てきました。これは燗酒とあわせたくなります。
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そしてかに味噌です。箸でつつきながら酒をすすります。
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そして、先ほどの金目の煮付けにお湯が注がれ、スープに変身です。スープをすすり、骨やひれをしゃぶり、幸せな気分に浸ります。
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そして河よしさん名物の「つまみ寿司」です。まさにおつまみのためのお寿司。酢〆めのいわしです。お酢の使い方が絶妙で、刺激が少なく、いわしの油の美味しさを引き立てています。飲んでいて、途中に酢の刺激が強いものがあったりすると、酔いが冷めてしまうことがあるんですよね(笑)。
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そして桜海老のプチお結びです。桜海老はこんがりカリッと芳ばしく仕上がっています。
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〆にはデザートです。写真ではよく見えないかもですが、紫芋の羊羹にフルーツが添えられています。
そして何と、国香(静岡袋井の地酒)の純米大吟醸をベースにしたソースが掛けられているんですよ!とてもマイルドで、贅沢な逸品です。キウイも美しい黄金色です。
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年末に、浜松の貴田乃瀬さんに清水の河よしさんと、2大巨匠と言っても過言でない名料理の居酒屋さんを2週連続で飲み友達とうかがうことが出来、本年のフィナーレに相応しいイベントとなりました。

ご馳走様でした!!

河よし(静岡県清水区) [居酒屋]

先週末は、以前も当ブログの静岡はしご酒企画のところでご紹介しました、清水の「河よし」さんに行ってきました。

はしご酒のときのおつまみが素晴らしく、是非また行って見たいと思っていたお店でした。今回は、酒も料理もご主人お任せでお願いしました。そこであまりにいろんな美味しいものをいただきましたので、二部構成でお送りします。今回は前編です。

まずお酒は、山口県の東洋美人純米吟醸372です。372番地の山田錦のお米を使ったお酒とのことで、指定されたブドウ畑の葡萄で造ったワインのようなコンセプトです。デザインも、このようなワインを思わせるようなものです。味は華やかな吟醸香でさらりとした味わいです。
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はじめのおつまみはサトイモ煮、まぐろのヌタです。サトイモ煮は柚子のほのかな香りがします。お汁も塩味の繊細な味付けです。ヌタのマグロは外を若干火を通していて歯ごたえがあります。酢味噌の酸味加減もちょうど良いです。
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次のお酒は、岐阜の小左衛門純米吟醸です。美しいスカイブルーのラベルに相応しい、爽やかな吟醸香で、冷やで飲むのが向いていましょう。
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おつまみは、烏賊綿和えといくら醤油漬け、そして鯛のお吸い物です。前者二者はいうまでもなくお酒に最高に合います。烏賊の歯ごたえ、烏賊に絡みつく綿のコク。プリプリとしたいくらの食感。この日は寒かったので、お吸い物は嬉しい限りです。鯛の上品かつ繊細なお出汁が出ております。
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そしてお造りです。ほうぼう、鯛、金目、まぐろ赤身の黄身和え、トロが舟形の器に盛られます。器の下には、ぬるくならないようにアイスノンが敷かれているという心遣い。鯛は上品な味わいでムチッとした食感を楽しめます。ほうぼうはいただいたことがなかったのですが、淡白ながら上品な脂味を感じます。もちろんお酒に合います。金目は私の大好きなお刺身です。マグロ赤身も、一手間かかっているところが嬉しいですね。
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ここで出てきたお酒が萩錦純米酒駿河酔19BYでした。これは二年熟成したお酒で、これにお刺身を合わせてこられるとは少し意外なイメージでしたが、呑んでみて納得しました。刺身とバランスの良く合う綺麗な酒質で、お醤油と非常に相性のいいコクを伴っているのです!この萩錦ですが、前回の貴田乃瀬さんといい、名居酒屋でじわりじわりと浸透してきている印象で今後も目がはなせません。
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そして焼き物です。金目が今度は西京焼きで出てきました。お酒は磯自慢(確か純米吟醸)生原酒です。金目の上質な脂と西京味噌のコクと磯自慢の力強さがぴったりと合います。何か正月を迎えたかのような幸せな気分です。金目は実にマルチプレーヤーですね(実はまだこれだけじゃないんだな(笑)・・・)。
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実はここまでは前半戦(!)。後半戦はまた後日お届けします!

貴田乃瀬にて舌鼓を打つ [居酒屋]

先日は、以前もブログで紹介しました、浜松の貴田乃瀬(きたのせ)さんに行って参りました。

ここは、ただの居酒屋ではありません。何といっても、親方こと市川貴代志さんが渾身を混めて造られた料理と、それにぴったり合う日本酒、そしてお客さんの入りが落ち着いてきたときの親方の爆笑トーク(?)の3種類を同時に楽しめるのですから。今回は、のんべい友達2名とカウンターで楽しいひと時を過ごしました。実は昨年末もこの3名で伺っており、ちょっとした年末のイベントになりそうです。
今回も昨年と同様、お酒と料理は全て「お任せ」です。以下にそのラインナップの抜粋を。

まずはお刺身です。いきなり3種類で攻めて来られるとは驚きでした。
こちらは名物しめさばです。このお店を代表する一品といっても良いでしょう。脂の乗ったムチムチの鯖です。酸っぱ過ぎず、鯖のコクを楽しめます。
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こちらは鯵のお刺身です。何とこちらは梅酒(日本酒志太泉で漬けた梅酒)に漬けているんです、梅酒がちょうどいい具合に鯵に染み込んでいて、食欲をそそる上品な酸味が効いております。
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こちらは金目のお刺身です。表面は若干炙っているのでしょうか。驚きはこの刺身につける薬味です。3種類の薬味の一番右の粉末状、これを漬けていただくのです。この茶色い粉末は何かというと、西欧で有名な食材(茸)であるポルチーニに、鰹の血合いを炒ったものなんです。心地よい磯の香りがして、これが金目のお刺身に良く合うんです。普通に醤油ですと金目の脂感を十分に味わえないのですが、こちらですと、金目の素材感を満喫できるのです。
これらの逸品も、食を追求する親方の日ごろからの研究の賜物といえましょう。
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お酒は、萩錦の特別本醸造南アルプスをまずいただきました。きりっとした味わいで、刺身に合うお酒です。そして森本酒造の小夜衣プレミアムⅡ。心地よい含み香と切れのある酸味がまた料理を引き立てます。そして杉錦純米生(き)もと仕込み「きんの介」中取り原酒。こちらは米の旨みがぎっしりと詰まっております。あまりの美味しさに親方も買い占めてしまったほど(笑)?
(写真は小夜衣プレミアムⅡ)
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料理は煮凝り、自家製ガンモの炊き合わせなど続きます。煮凝りは素朴な味わい。かめばかむほど肉汁がジュワッと口に広がります。自家製ガンモはほっこりと美味しく、アンカケのおつゆも体が温まって冬には嬉しい限りです。
お酒もどんどん続きます。高知の純米吟醸しらぎく無濾過20BYです。高知というと辛口の男酒をイメージしますが、こちらは上品な吟醸香がいたします。そして温かい料理が出てきますと、燗酒の出番です。こちらは静岡の地酒、葵天下の熟成大吟醸です。「大吟醸を燗するのか?」という違和感もありますが、こちらは冷やで飲むと、何となくボタッとしてしまりがないのですが、燗にすると俄然味が広がるのです。固定観念は禁物ですね。
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最後はこんなに分厚いアンキモを燗酒といただき、もうユルユル・・・


PA0_0002.JPG芸術品を見ているかのような、あるいはコンサートを聴いているような、といった方が相応しいでしょうか、至福の時間をすごせました。本当にご馳走様でした!!







北千住・・・千住の永見 [居酒屋]

先日は、群馬に出張の用事がありましたので、その帰りに、一度寄って見たかった北千住のお店に行くことにしました。

北千住に着きました。駅前はだいぶ開発が進んでしまいましたが、一歩路地裏に入ります
と、この写真の様に、昔ながらの居酒屋と新鋭の居酒屋が渾然一体となって何とも言えぬ雰囲気を醸し出しています。
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本日のお目当てのお店はこちらです。何でも、50年余りやられている老舗です。
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まずは生ビールとぶりのお刺身です。ぶり大根もそうですが、この時期はぶりはつまみに欠かせません。
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「自家製カレーコロッケ」とメニュー札に書かれていたので、頼んでみました。「自家製」という言葉にぐらっと来ます。このようなお結び型のコロッケが来ました。お箸で割るとこんな感じです。ジャガイモのストレートなホクホク感と、食欲をそそるスパイシーなカレー粉の味付け。ビールにとって最良の伴侶のひとつと言えましょう。
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周りのお客さんが皆頼まれていたので、私も頼んでみました、コップ酒(お燗)。まぐろのヌタも一緒に頼みました。コップ酒は広島の一代というお酒(恐らく本醸造か普通酒のグレードかと思います)。おしゃれな酒器ですよね。何とこれで1杯240円!本当に、お燗をされるために生まれてきた様なお酒で、この系統の居酒屋で出されるどのような料理にも合い、体も温まります。ヌタをつつきながらちびちびとすすります。ちなみに地酒も純米、本醸造クラスを中心に10数種類揃ってます。
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締めはやはりこの季節、湯豆腐です。そしてコップ酒をお代わり。湯豆腐は、たっぷりの豆腐に春菊、たら、お葱など、脇役もばっちり揃っていて嬉しいですね。タレは柑橘系の味がやや勝っていて酸味が利いており、口の中がしゃきっとして、酒がまた進みます。
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帰りの電車もあるのでこの辺でこの日は帰りましたが、また是非寄りたいものだと思いました。名物千寿揚げというのも次回はいただいてみたい!


以下は常磐線快速です。以前柏に住んでましたので、懐かしさも感じました。もっとも、車両はこのようにかなり近代的なものとなっています。静岡では新幹線以外では信じられない(近郊型電車での)10両編成です(笑)。
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上野駅では、今では超珍しい国鉄色のボンネットタイプの電車が停車していました。白河行きの急行という運用でした。懐かしい!かつての特急列車のターミナルである上野駅の面目躍如といったところでしょうか。
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東京遠征は恐らく今年はこれが最後かもですが、今後もまたいろいろと立ち寄ってみたく思います。
お疲れ様でした!

初亀の会in藤枝市場~ [居酒屋]

先日は、以前もご紹介しました藤枝の居酒屋さん「藤枝市場~(から)」さんで、「初亀の会」が行われました。

初亀は藤枝市岡部(旧岡部町)の日本酒蔵元さんで、麹は全商品箱麹(いわゆる手作り)で手間隙かけて造られます。その酒質は卓越したものがあり、県内県外を問わず人気のある蔵元さんです。
この日は社長の橋本さんまで来られて、お話が直接できるという嬉しい企画でした。

写真は今回いただいたお酒の一部です。
「亀」は、一升瓶で1万2千円するプレミアムのお酒の走りでもあります。もちろん、手ごろな値段で買える普通酒(これもまた美味い!)から揃っており、幅広い商品ラインナップも魅力です。
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料理のお品書きはこの様な感じです。これと初亀の日本酒を堪能できて5,000円ですから嬉しいですね。
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まずはお通し、烏賊から丁寧に作られた烏賊しんじょうは、ふわふわとした食感と烏賊の旨みが生きています。烏賊の肝の醤油付けは、日本酒に合うことは言うまでもありません。
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そしてお刺身です。右の秋刀魚の肝のなめろうはまさに「のんべえ殺し」です。この会以外でもお世話になったおつまみです。
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はまちと太刀魚の粕つけ焼きです。脂の乗ったはまちと、淡白な味わいの太刀魚のコラボレーションです。粕の甘みとコクが、純米酒を欲しくさせます。おなますはいただくと口がすっきりとします。
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こちらは鶏ガンモのレタス巻きです。彩りよく野菜が盛られていてヘルシーです。
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こちらは藤枝市場さん売出し中の自家製さつまあげです。鹿児島のそれとは違い、いわしも使われているようです。ですので、日本酒の燗酒に特によく合いました。
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ちなみにこの会の日は小生の誕生日でした。当日はいろんな方ともお会いでき、本当に良い宴となりました。12月もまた伺いますね。ごちそうさまでした!

名古屋近辺小旅行・・・名居酒屋に感動! [居酒屋]

この連休は、北陸にでも旅に出ようと思っていましたが、
そこまで遠出するパワーがなくて計画の時点で断念(泣)。
名古屋近辺の鉄道&温泉&居酒屋小旅行となりました。
名古屋からは近鉄で桑名に向かいました。
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目的は、三岐鉄道北勢線です。
この電車、今や日本では少ない、
軌道が762mmと通常より非常に狭い軽便車両(いわばミニ電車)なのです。
こんな可愛らしい風貌で、車内もこんなにコンパクトです。
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当初は、最終点の阿下喜まで行って、近くの温泉に寄ろうと思ったのですが、
すぐの電車が阿下喜までは行かない電車でしたので、
隣駅(馬道駅)まで一駅乗って、乗り心地だけを確かめることにしました。
吊り掛け駆動の「グイーン」という音が懐かしく、
スピードもせいぜい時速20キロ程度の優雅な鉄道でした。
事業としての採算が微妙なのかもしれませんが、全国の鉄ちゃんのためにも、
是非残しておいて欲しい鉄道です。
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馬道駅を降りて、近鉄の益生(ますお)駅に向かい、そこから近鉄電車で
湯の山温泉で一風呂浴びてきました。
その後は、名古屋に戻り、地下鉄東山線で伏見まで行き、
太田和彦氏(小生の尊敬する居酒屋評論家)推奨の、
お目当ての居酒屋「大甚本店」さんに寄りました。

中央にドンと置いてある皿に盛られた料理を店員さんが小鉢に
適当に盛り付け、それをとっていき、勘定は皿の柄・形や枚数で
計算する、というシステムでした。
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はじめはビールで乾杯、そして初めはポテトサラダをあわせました。
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その後の燗酒は、広島の賀茂鶴樽酒で、ちょっと寒かったこともあり
これが何ともうまい!
烏賊の煮付けをニヤニヤしながらいただき、至福のひと時です。
もう嬉しくて仕方がありません(笑)。
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刺身も充実です。マグロも、口の中でトロトロととけるような感触です。
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写真の様な、煮豆やたらこ煮の様な、昔から食卓で出てくるようなおつまみ
がまた、燗酒にぴったりと合うのです。この手のつまみをつつきながら
ちびちびと燗酒をすすると「ああこのために生きててよかった!」と、
「しみじみ」してしまうのであります(´▽`)
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店内もまさに、お客さんみんなが上手にお酒を楽しんでいる、という雰囲気で、
変に騒ぎ立てるお客さんもおらず快適でした。少人数でしみじみするには
ベストのお店だと思いました。
創業明治40年。こちらもいつまでも末永く続けていただきたいものだと思いました。
ヨーロッパ系の若いお兄さんもアルバイトしていました。
居酒屋というのはもはや立派な日本文化ですね。

この日の夜はビジネスホテルもあいていなくて日帰りとなりましたが、
いろんな発見のあった良い小旅行でした!

熟成酒の会@紀尾井(静岡市) [居酒屋]

先日は、静岡市内の浅間神社のすぐそばにある居酒屋の紀尾井さんに行ってきました。熟成酒を楽しむ会ということで、どんなお酒、料理が出てくるのか楽しみにしておりました。
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何と「大酒呑みご一行様」の案内が入り口に!嬉しいような、複雑な気分^^;)あと、写真では見づらいですが、案内の下には可愛らしい猫ちゃんも歓迎してくれました。
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熟成酒というだけに、この様な紹興酒のような琥珀色をしているものが多いです。もともと日本酒ですから、お刺身と合うのはもちろん、熟成酒ですと味が濃厚ですので、ピザ風のイタリアンなどとも相性が合います。
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こちらは開運というお酒です。土居酒造場は静岡を代表する蔵元さんですが、このラベルに注目してください。「二級」と書いてあります。すなわち、まだ級別制度があったころの作品というわけです!レア物です。なお、この会では平成初期のお酒を中心に約15点も振舞われました。ひとえに熟成酒といっても、年数や熟成の仕方によっていろんな熟成の進み方があり、大変勉強になりました。
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中にはこの様な古ぼけたラベルのものもありました(長野県のお酒だったかと思います)。常温で15年近く保存されたもので、液も滓(おり)が発生していて、見た目からはとても呑めそうにないのですが、これをお燗してみると、ただならぬ濃厚かつまろやかな味わいで驚きでした!

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烏賊と胡瓜の中華風和え物も出てきました。本当にお酒に合うおつまみばかりで、ここのお店のご主人はお酒が本当にお好きなんだろうなと思われます。また、京都や東京から見えたお客様もいらっしゃいました。県外の方々には特に嬉しい桜海老の掻き揚げも振舞われました。豚の角煮なんかも、ぴったり合うのは古酒ならでは、という一品で嬉しいですね。


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あまり熟成酒ばかりですと疲れますので(笑)、ということで、地元静岡市の蔵元のお酒、萩錦大吟醸もいただきました。さらりと綺麗な、ぐいぐいいける一品です。
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紀尾井さんは始めてだったのですが、本当に料理の美味しいお店で、またカウンターでしみじみと、酒と肴を楽しんでみたいものだ、と思いました。
どうもごちそうさまでした!

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